設計支援ポータルトップ2.デザイン及び成形性>2-7.セルフタップ特性、2-8.ヒンジ特性、2-9.吸湿性

2-7.セルフタップ特性、2-8.ヒンジ特性、2-9.吸湿性



2-7.セルフタップ特性

経験側より問題ないレベルになり得ますが事前に十分な確認が必要です。

ボスのネジトルクオーバーの原因としては、ボスの強度不足による膨らみで
ネジを抑えこむことができなくなることが原因の一つとしてあげられます。
 
その場合の対策として、
ボス外形を外観・ヒケに問題無いレベルで太くする、リブなどで補強する方法を
お勧めします。

<既存金型のABS→PSの場合>

新規設計と同様にボス外形、リブ補強などが有効ですが、設計対策前に
事前に現状のPS試作成形を行い検証してから判断すればムダな対策を
施さずに済みます。




2-8.ヒンジ特性

PSはABSに比べヒンジ特性(弾性変形特性)が劣ります。
予め弾性変形域変位量の設定への配慮や仕様回数の配慮などが必要です。

<既存金型のABS→PSの場合>

現状での試作成形により対策検討を行うのが妥当ですが、変形部にピン角等の
応力集中部がある場合は必然的に対策が必要です。


2-9.吸湿性

PSはABS比べ若干ではありますが劣ります。しかしながら樹脂全般で
見ると比較的吸湿性は低く成形前の乾燥は一般的に
  80℃ X 1〜3Hr
程度で十分です。

<既存金型のABS→PSの場合>

特に金型に依存することはありません。



2-1.肉厚
2-2.リブ
2-3.ボス
 
2-4.耐油性
2-5.耐傷性
2-6.耐摩耗性
 
2-7.セルフタップ特性
2-8.ヒンジ特性
2-9.吸湿性
 
2-10.離型性
2-11.成形収縮率


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