3-2.考えた発明をまとめる方法



発明をまとめて「特許明細書」へ記載します。
「発明」を整理することにより、「発明シート」に記載できようになります。

1)技術分野<何に関するものか>
2)従来の技術は何か/従来の手段は何か
3)発明が解決する課題
4)発明が解決する手段
5)発明による効果




1)技術分野<何に関するものか>

製品テゴリが限定されるのか、幅広い分野で使えるのか

例:
a)血圧計の収納扉の仕切板の支持構造に関するもの
b)血圧計の収納扉の仕切板に関するもの
c)血圧計の収納扉に関するもの

広くすれば権利範囲も広くなります。
広くなりすぎて明細書の内容が曖昧になる場合は限定を徐々に増やします。




2)従来の技術は何か/従来の手段は何か

発明を行う前の技術はなんであり従来はどのような手段であったかを確認する。

a)従来の収納扉の仕切板の支持構造は○○であった。
b)従来の収納扉の仕切板は○○であった。
c)従来の収納扉は○○であった。

従来の技術、手段をより具体的に確認、まとめる。
また、従来の具体例を特許・文献などを引用すると良い




3)発明が解決する課題

変化点における課題(解決すべき問題)を明確にする。

a)支持構造の耐久性が○○の為悪かった。
b)支持構造の使い易が○○の為悪かった。
b)支持構造の組立性が○○の為悪かった。

どのように従来悪く問題であったか、どんな問題を解決するか
発明により解決する問題を明確にする。





4)発明が解決する手段

解決するための手段(技術)を明確にする。

a)支持構造の耐久性を向上するために○○構造を採用した。
b)支持構造の使い易さを向上するために○○構造を採用した。
b)支持構造の組立性を向上するために○○構造を採用した。
・必ず解説図を作成する
・図により説明をする




5)発明による効果

発明により何がどれだけ良くなったかまとめる。

「課題」を解決するため手段によって得られる効果を整理する。
「課題」とは「異なる効果」も考察してみる。

効果はなるべく多い方が望ましく従来技術・手段と差を明確に
差別化をしっかり行う。


3-1.日々の開発業務における製品変化点の抽出
3-2.考えた発明をまとめる方法


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