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11.ハーネス類注記



・規格適合
・相当品
・仕様
・処理



規格適合


注)
・ビニールコードの材料はUL 1015 VW-1 105`C CSA TEW-105`C 600V 適合品とする。
・絶縁スリーブは耐熱PVC製(UL105`C適合品)とする。
・PVCチューブの材質はUL VW-1 105`C CSA PVC規格品とする。



<解説>
使いたい材料に関する必要な規格を選び記載します。
例えば、同じ配線材料でも分野が違うと使う種類も変わります。
もし必要な規格が判らない場合があるようでしたら使用目的、仕様について今一度
確認することをお勧めします。
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相当品


注)
・端子は、表記のもの又は相当品とする。
・リセプタクル、端子及び絶縁スリーブは、表記のもの又は相当品とする。
・ファストンリセプタクル及び絶縁スリーブは、表記のもの又は相当品とする。



<解説>
「相当品」表記はコストダウンを目的とした類似品を使用する場合に使う表現です。

メリット:
ほとんどの会社の場合、銘柄指定で開発して調達先が変わっても図面を変更せずに
対応できます。(会社のスタンスによりダメな場合もあります)

デメリット:
相当品でオリジナルと同等の性能がでるか怪しい点です。
技術がからみ評価を行なえば問題は少ないですが、調達・購買の小手先での対応では
問題を誘発する場合があるから注意が必要です。
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仕様


注)
・かしめ不良がなく、リード線にひげ、断線がないこと。
・リード線と、リセプタクル及びコンタクトの引っ張り強度は、29.4N以上とする。
・リード線と、コンタクトの引っ張り強度は、29.4N以上とする。
・リード線と、端子の引っ張り強度は29.4N以上とする。



<解説>
断線などについては当たり前のことですが保証上の問題だけでなく注意喚起の意味を
込めて注記を記載することがあります。

記載されている数値はあくまでも例です。
抜けについては製品において過去の品質問題より抜けの事例などある場合は記載
しておくことが望ましいです。
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処理


注)
・バインダーは0〜3mmの長さで切断されていること。
・リード線はスパイラル加工を施すこと。
・スパイラル回数は20回巻き以上とする。
・リード線切断長Lは、スパイラル加工を施す前の直線寸法である。



<解説>
後処理などは考えかたとして作業標準に落とし込むことが望ましいですが、
設計品質としてバラツキが許容できない場合には図面注記として盛り込みことが
望ましいです。

ノイズ対策の為に複数本の線をねじる通称「ツイスト加工」の注記仕様です。
性能上の必要に応じて巻き数の記載も入れます。

配線をねじることで寸法安定性が悪くなるので、図面記載の注記もサンプルを
良く見て決めることが望ましいです。
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