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3.板金部品注記



・構造
・成形
・金型
・検査



構造


注)
・指示なき曲げRは内寸法にてR**以下とする。
・指示なき角隅部にはR**をつけること。
・機能に支障がない限り 位置決め用の、ダボや穴が有るも可。
・M*突き出しタップのネジ山強度は***kg・m
 以上のこと。有効ネジ山は3山以上とする。



<解説>
R指示について、板金成形の場合せん断力にて元材を成形します。
したがって金型の摩耗を考えるとR付けは金型破損を防ぐ意味で
とても重要です。

板金同士をスポット溶接などで組み上げる場合、板あわせ部にダボといわれる凸と
穴を設け位置決めとする場合の注記です。
情報の取替しにより決めたいところですが、問題が起こる可能性が極めて
低い場合には条件を設け可とする場合もあります。

突き出しタップとあバーリング穴の代わりに一発抜きでネジ用穴を製作する
ある種”技”的な構造です。バーリング穴に比べ構造が危ういので強度、
有効ねじ山を指定します。



成形


注)
・端面のバリは**以下とする。
・指示なき曲げ角度は**°±1°とする。
・指示なきバリ方向は自由である。
・加工油は揮発性油(日本工作油製G-6361等)を使用のこと。
・絞り加工によるシワ、キレツその他強度低下を生じる不具合の無きこと。



<解説>
バリ方向は、板金には抜き方向が必ずありせん断により端面にバリが発生します。
製品組立上問題がある場合にはバリ方向を図面上、注記上で規定する必要が
あります。

環境負荷物質などの関係で板金成形に使う加工油の指定を行う場合もあります。
素性の分からない加工油は環境対応に問題有るだけでなく脱脂不十分で残留
した際に組立において他の部品に影響を及ぼす可能性があります。

絞り加工は注記による定義が難しく、定義が曖昧です。
落とし所としては限度見本を設けるなどのフォローが適当と考えます。
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金型


注)
・金型製作前に出図元と打ち合わせを行なう。



<解説>
図面上の様々な設計意図を製作者に伝える為に必要と考えます。
特に、バリ方向などの確認は重要です。
また、製作不可能な場所があった場合には回避策を検討するための情報が打合せでは
引き出し易くその後の対応に大きく差がでます。
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検査


注)
・サンプル5個、材料証明書及び寸法測定データを出図元に提出し検査終了後に量産
 すること。



<解説>
材料保証、寸法保証の為に必要な注記です。
出図時予め盛り込むことで自社の確認の手間を省けます。

また、調達先への図面記載内容の保証範囲を明確にする意味でもその後の
仕事に効果ありと考えます。
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