設計支援ポータルトップ>6.受光部・赤外線透過材注記

6.受光部・赤外線透過材注記



・構造
・仕様
・成形・金型
・外観
・組付
・検査



構造


注)
・一般肉厚は2.0mmとする。
・指示なき抜き勾配は1/60とする。
・EP跡は製品面にて凸は不可、凹は0.2以下とする。



<解説>
バリ、Rについては通常の構造系樹脂と違い透明材料は脆い傾向にあります。
成形不良や組立までの部品破損などを考慮し通常の金型部品より注意が
必要です。
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仕様


注)
・本品の赤外線透過率は○○に従い測定し**%以上とする。
 (ワイヤレスリモコンと受光素子の位置は固定のままとする。)



<解説>
性能に関する規定です。
特に一般的な規格はあったか定かではありません。
あくまでも対会社間の取り決めとして「測定方法」「透過率」を定義出来れば
問題ないと考えます。
また、測定機材は特殊となるので依頼側で準備する必要があります。
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成形・金型


注)
・バリは0.5以下とする。
・指示なき角隅部にはR0.3をつけること、但しPL部及び入れ子合わせ部は除く。
・金型製作前に出図元と打ち合わせを行なう。



<解説>
通常の金型と同様です。
特殊な製品で有るため出来る限り金型打合せを実施します。
特に仕様・検査など整合が必要です。
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外観


注)
・指示無き寸法基準はPL部とし、その他の場所は下記による。
・可視範囲はウエルド、キズ、等製品価値上有害な欠陥は不可とする。
・2点鎖線面は鏡面仕上げとする。



<解説>
部品の特性上、赤外線透過が必要な部分の透明度を確保するために範囲指定を
予め行い出来上がりを保証してもらいます。
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組付


注)
・図中※印寸法は相手部品と組み付け確認を行ない調整する。
・第一トライ品にて関連部品との組み合わせに不都合を生じた場合、修正を行なうも
 のとする。



<解説>
※印は調整寸法といい組立確認の最終調整にて必要な部分に入れます。
型見積もり時、手配時には必ず必要で後から入れると見積もり自体が変更となる
可能性がありますので要注意です。

「・・不具合・・修正・・」は悪魔の注記と言い常識として入れることはお勧め
出来ません。
解釈を拡大すると「製品の出来上がり状態も保証しろ」というものでナンセンスです。
金型の永遠無償改修への布石となりますので受ける側でこのような注記を見たら
警戒反発が必要です。
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検査


注)
・サンプル5個、材料証明書及び寸法測定データを出図元に提出し検査終了後に量産
 すること。



<解説>
材料保証、寸法保証の為に必要な注記です。
出図時予め盛り込むことで自社の確認の手間を省けます。

また、調達先への図面記載内容の保証範囲を明確にする意味でもその後の
仕事に効果ありと考えます。
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