公差を設定する際、工程能力を正確に把握できているか?
ほとんどの設計者は設計時に工程能力を把握しきれず設計を行なっている。
それは想定は出来ても正確な工程効力は結果からのフィードバックであるからです。
自信がなければ厳し目に、この設計者の心理が厳しい公差の原因と推測できます。
公差を厳しくし、工程能力が不十分な状態だと、規格外の部品が多く発生し不良の原因となります。
工程能力を確保しようと、加工方法により精度を向上させたり工程を増やせばその分コストアップになります。
設計者は部品の要求精度を把握し、公差を緩和できる寸法、厳しくした寸法のメリハリをつけることと、工程能力が確保できる寸法、そうでない寸法を見極める力が必要です。
また、設備の消耗などで寸法バラツキが大きくなったり中心値が外れてくる現象もあります。
定期的に検査を行い注意することが必要です。
図面改善10の視点視点1:工程能力の把握視点2:無駄公差、無駄形状視点3:曖昧な形状定義視点4:組立状態の想定視点6:標準/共通部品を疑う視点7:社内基準を用意する視点8:図面の基本視点9:過去の図面を過信しない視点10:3次元データの運用方法
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